オイル産生藻類から皮膚保湿性に優れたオイルの抽出に成功

moina(モイーナ)が発売開始になりました!

 筑波大学生命環境系(以下、筑波大学) 渡邉信特命教授および株式会社デンソー(以下、デンソー)の研究グループは、オイル産生藻類「ボトリオコッカス」より抽出したオイルに優れた皮膚保湿性があることを見出しました。さらに、このオイル(ボトリオコッセン)を配合したハンドクリームを開発し、商品名「moina(モイーナ)」として11月27日(木)より発売を開始しました。本製品は、ボトリオコッセンを利用した、世界初の商品です。

 筑波大学と株式会社デンソーは7年間にわたって共同研究を行い、オイル産生藻類「ボトリオコッカスBOT-22」の室内安定培養技術の開発をすでに確立しています。今回、これにより産生されたオイル「ボトリオコッセン」を温和な条件で軽油に近い燃料に変性する技術を、株式会社豊田中央研究所(以下、豊田中研)とともに開発し、この変性オイルの特性を解析しました。
 その結果、可視化エンジンを駆使した燃焼特性観察に初めて成功し、課題はあるものの変性オイルの性質が軽油とほぼ同等であることを明らかにしました。同時に「ボトリオコッセン」には、優れた皮膚保湿性を有することを見出しました。ヒト肌での保湿性能試験の結果、ボトリオコッセンの皮膚保湿性は、高級保湿剤スクワランと同等以上であることがわかりました。そこで本研究グループでは、このオイルを利用したハンドクリームの開発に着手し、このたび、藻エキス配合ハンドクリーム「moina(モイーナ)」として販売を開始することとなりました。本製品により、ボトリオコッセンが世界で初めて実用化されました。
 なお、オイルの変性技術については筑波大学・デンソー・豊田中研の3者で、皮膚保湿性に優れたオイルについては筑波大学・デンソーの2者で、それぞれ特許出願中です。

モイーナHPはこちら
https://moina.net/

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